1.妊婦とカルシウム
つわりのひどい方ほどカルシウム欠乏になっていることがわかってきました。妊娠時は胎児に大量のカルシウムを与えなくてはなりませんから、通常よりも妊婦は多くのカルシウムを摂る必要があるのです。よく子供を産むと歯が抜けるというのは胎児に母体のカルシウムを摂られてしまうからなのです。また、カルシウムが欠乏していると流早産をしやすく、また難産の率も高いようです。加えて不具奇形の子供が産まれるといった可能性もあるようです。安産のお守りもさることながら、まず、カルシウムの摂取が望まれます。カルシウムは一度にたくさん飲めば良いというものではありません。血中の恒量が下がったときに吸収され、それ以外は排泄されてしまうのです。ですから少量ずつ長期にわたって飲むのが理にかなった飲み方です。妊婦のカルシウムリサイクルは急回転しているのですが、摂取量がこれに応じられない時に起こる症状がつわりなのです。吸収の良いカルシウムで、出産までの大切な毎日を快く過ごし、元気な赤ちゃんを産むように心がけてください。